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第212回:ダイレクト納付準備編

2023年7月18日

皆さま、こんにちは。

梅雨明けも近づき、海や山が恋しい季節がやってきましたね。蒸し暑い日が続いておりますので、ご自愛ください。

 

さて今月の税務会計トピックは、ダイレクト納付についてご紹介します。

 

  • ダイレクト納付とは

国税電子申告・納税システム(以下、「e-Tax」という)、地方税ポータルシステム(以下、「eLTAX」という)により電子申告等又は納付情報登録依頼を提出した後に、事前に登録した納税者ご自身名義の預貯金口座から、即時又は指定した期日に、口座引落により国税又は地方税を電子納税することができる手続きです。

 

  • ダイレクト納付の利点は?

ダイレクト納付の利点には、次のようなものが挙げられます。

 

➢インターネットバンキングの契約は不要です

➢手数料はかかりません

➢納付日を指定して納付可能です

➢税理士による代理手続きが可能です

➢金融機関等に出向く必要がありません

 

  • ダイレクト納付の利用可能時間は?

ダイレクト納付の利用可能な時間は、次の通りです。

 

e-TaxeLTAXの利用可能時間内であること ※1参照

➢ダイレクト納付が利用できる各金融機関のオンラインサービス提供時間内であること

 

  • ダイレクト納付が可能な税目は?

ダイレクト納付が可能な税目は、次の通りです。

 

e-Taxの場合

全税目(延滞税、加算税などの附帯税を含む)

eLTAXの場合

法人都道府県民税、法人事業税、地方法人特別税

法人市民税、事業所税

個人住民税

 

  • ダイレクト納付を始めるには?
  • まず、ダイレクト納付が利用できる金融機関に預貯金口座があるかを確認しましょう。※2
  • ①で確認がとれたら、利用開始のための手続きをしましょう。

ダイレクト納付を利用するには、e-Tax・eLTAXそれぞれの利用開始手続きが必要です。利用届出が提出されると、システムのログイン時に必要な番号が発行されます。

e-Tax=利用者識別番号

eLTAX=利用者ID

 

e-Taxの利用者識別番号の取得手続きはこちらから

eLTAXの利用者IDの取得手続きはこちらから

  • ダイレクト納付利用のための届出書を作成・提出しましょう。

 

e-Taxの届出書作成方法

 

国税ダイレクト方式電子納税依頼書兼国税ダイレクト方式電子納税届出書を作成します。

 

  • 依頼書(入力用PDF)に必要事項を入力します(記載要領はこちらを参照)

2) 入力した依頼書を印刷し、氏名欄(入力不可の為)を記載、お届け印欄に押印します

3) 納税地を所轄する税務署へ書面で提出します

※個人の方はオンラインで届出の提出が可能です。

 

eLTAXの届出書作成方法

PCdesk(WEB版)にログインし、地方税のダイレクト納付口座振替依頼書を作成します。

 

1) [納税メニュー>口座情報の登録]から登録したい口座情報を入力します

2) [納税メニュー>口座情報の確認・変更]から申込用紙を印刷します

3) 金融機関提出用依頼書のお届け印欄に押印します

4) 依頼書と併せて印刷される、宛名ラベルを封筒に貼付し、郵送します

注意:2枚目のご利用者様控え用は、送付せずに手元で保管してください。

 

利用開始までに、e-Taxの場合、書面提出では約1ヶ月、オンライン提出では約10日程度、eLTAXの場合、約1ヵ月程度の期間が必要です。

 

  • まとめ

ダイレクト納付を始めるまでの事前準備に少し手間はかかりますが、一度登録を行えば、納付手続がとても簡単になります。特に毎月の源泉所得税や特別徴収に係る住民税の納付に便利です。この機会にぜひ導入してみてはいかがでしょうか。

 

※1

e-Taxの利用可能時間はこちら

eLTAXの利用可能時間はこちら

 

※2

e-Tax:利用可能金融機関一覧|国税庁 (nta.go.jp)

eLTAX:共通納税対応金融機関|eLTAX 地方税ポータルシステム

 

 

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