2021年2月18日
皆さま、こんにちは!
一度は収まりかけていた新型コロナウイルスの感染が再拡大し、緊急事態宣言が再発令されましたね。一日も早く終息することを祈るばかりです。引き続きマスク、アルコール消毒を続け予防していきましょう!
さて、今回の労務トピックは、そんな新型コロナウイルスの影響で、「今どき」になりました「在宅勤務(テレワーク)」の<課題>、<対策>についてお話します。
<課題>
課題1 従業員のスケジュール管理が難しい
従業員が、いつ、どのように業務を行っているかがわかりにくく、これまでの管理方法では対応が難しいと言えます。また、仕事と仕事以外の切り分けが難しく、長時間勤務になりやすいという課題もあります。従業員のモチベーションや生産性の低下も懸念されます。
課題2 部下とのコミュニケーション不足
テレワークでは顔を合わせられない為、会話が減少し、業務上の疑問や不安をうまく伝えられない従業員が増加する傾向にあります。また、テレワークでは、相手の様子や表情が見えにくいという特徴があり、指示が明確に伝わらず、業務に支障が出てしまう可能性もあるでしょう。
課題3 テレワークでの評価基準が定まっていない
働いている様子、プロセスを目で見て確認できないため、これまでの評価基準では判断しにくくなります。加えて、評価基準があいまいなことで、評価者によって評価ポイントがずれてしまう恐れがあります。
これらの課題を考慮した上で適切な対策を実施する必要があります。
<対策>
対策1 部下のタスクを「見える化」する
テレワークでは部下のタスクを可視化することで管理がしやすくなるとともに、業務進行がスムーズになります。タスク管理ツールや社内SNSなどを用いると、部下の状況が見えやすく、進捗共有が容易になります。ただし、タスクの「見える化」は、部下間の協力場面が増えるため、お互いに報告するタイミングや内容が細かくなりすぎて負担にならないように気を付けます。これにより、業務評価する際の参考になったり、困りごとのサポートにもつなげることが出来ます。
対策2 「報連相」の見直し
テレワーク環境ではコミュニケーションの「量」や「情報量」が減ってしまいます。
それを意識して、コミュニケーションのハードルを下げることも重要です。毎日のオンライン朝礼・終礼や、オンライン1on1ミーティングの頻度を増やすなど、「報連相」が促進される体制の構築を心がけましょう。
対策3 上司側からの積極的なコミュニケーション
テレワーク環境においては、マネジメントする側(上司)の意識改革も必要となります。
「部下からの報告を待つ」から「上司が自から情報を取りに行く」へと基本スタンスの変更も必要となるでしょう。また「少しでも困ったときは報告や相談をする」、「相談してきた部下には真摯に対応する」と予めルールを決めておくなど、誰もが気兼ねなく相談できるとよいでしょう。
いかがでしたでしょうか。
新型コロナウイルスの影響で働き方の新たな選択肢として在宅勤務が増えています。更にはDXの進展により、感染予防だけではなく、生産性の面で在宅勤務を選択する事業所も増えています。ルール(就業規則)を整備し、より良い労働環境を整えていきましょう!
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