事例紹介

中小企業退職金共済制度の導入事例

2024年2月6日

中小企業退職金共済制度(以下、中退共)の導入事例をご紹介いたします。

 

■中退共とは

中退共制度は、昭和34年に中小企業退職金共済法に基づき設けられた中小企業のための国の退職金制度です。独自では退職金制度を設けることが難しい中小企業に対して、国の援助もプラスし退職金制度を運営、中小企業で働く方々の福祉の増進を図り中小企業の振興に寄与することを目的としています。

 

■問い合わせの経緯

経営コンサルタント業を行うお客様から面談中のご相談でした。従業員の福利厚生支援の一つとして、会社に対するエンゲージメントを高め、離職を防止したく退職金を検討されているとのお話で始まりました。お話を伺ったところ、掛金が安く、かつ損金算入ができ、従業員に対し説明しやすい公的な制度がよいとのことでしたので「中退共」をご提案することにしました。

■チェスナットの取組

まずは、加入にあたっての、以下のようなメリット・デメリットを説明いたしました。

 

●メリット

➀ 手続きの事務処理が面倒なものがなく、管理が簡単。

毎月の掛け金の納付も口座振替により、自動的に振り込まれる。

② 加入前の勤続期間を通算することが可能。

③ 掛金は、16種類の金額から選択が可能。役職(役割)に応じて制度を設計し、役職(役割)が変更する都度、掛金変更制度とするような事業所が多い。

④ 掛金は、損金として全額非課税。

⑤ 中退共加入後4ヶ月から1年間、掛金月額の2分の1を国が助成する。(国の援助金額がかなり大きい!掛金増額時も援助があります。)

 

●デメリット

➀ 給与とは別に、退職金用として人件費費用を予算化する必要がある。

② 原則、従業員全員加入(役員以外)。

③ 掛金減額には本人の同意が必要。

④ 1年(12ヶ月)勤務を超えないと、退職金が支給されない。

 

早速、掛金が役職ごとに設計ができる、制度設計しやすく従業員に説明しやすい、国からの援助金が入り掛金が安い、という理由が決め手となり、「中退共」の導入を決められました。チェスナットでは、退職金規定を作成・提案し従業員の皆さまに退職金制度導入を周知、労働基準監督署への届出を行い、初回申込内容に関して中小企業退職金共済事業本部へスムーズに申請を行いました。

 

■ご相談いただいた結果

申請が受理され申請月分の掛金振込が翌月から開始、継続して積み立てられています。

今回のお客様は退職金制度導入後、従業員の皆さまに喜んで頂いているようで、定着率もよくなり着々と業務拡大となりました。

 

チェスナットでは、中退共・企業型確定拠出年金(401K)などのサポートも行っております。従業員の笑顔は、事業の発展につながります。

ご興味を持たれましたら、ぜひチェスナットにご相談くださいませ。