2025年6月17日
健康保険組合への加入申請を支援した事例をご紹介します。
■健康保険組合とは
健康保険事業の運営主体を「保険者」といい、保険者には「全国健康保険協会」と「健康保険組合」の2種類があります。健康保険組合は、組合員である被保険者の健康保険を運営しており、これを「組合管掌健康保険(以下、組合)」と呼びます。
組合には、単一企業が設立するものや、同種同業の企業が合同で設立するものがあり、設立には以下の条件を満たす必要があります。
・一定数以上の被保険者が存在すること
・被保険者の過半数の同意を得た規約を作成し、厚生労働大臣の認可を受けること
組合は、法定給付や保健福祉事業に加え、一定の範囲で附加給付などの自主的な事業運営が可能です。
■ご相談の経緯
ITエンジニア業を営むお客様から月面談の際に、従業員の福利厚生を充実させ、会社へのエンゲージメント向上と離職防止を目的に、健康保険組合への加入を検討したいとご相談がありました。
■チェスナットの取組
お客様とのお打ち合わせを通じて、保険料率が低く、全国の宿泊施設も利用可能な「関東ITソフトウェア健康保険組合(以下、関東IT健保)」への加入をご提案いたしました。
後日、お客様より「提案された組合で進めたい」とのご希望をいただいたため、チェスナットでは以下の取組を行いました。
① 加入要件の確認および事前準備
まず、お客様へのヒアリングを通じて、関東IT健保の加入要件をすべて満たしているかを確認しました。あわせて、組合への問い合わせや必要書類の内容確認を行い、加入にあたっての阻害要因や懸念事項の払拭に努めました。
特に、関東IT健保では以下の要件が重視されます。
・登記簿謄本上に、ソフトウェア関連の研究・開発等の記載があること
・登記事項と事業実態に乖離がないこと
このため、会社情報の整合性確認の一環として、お客様にヒアリングを実施し、登記簿謄本および会社ホームページの画像等の提出準備をしました。
②申請書類の提出支援
関東IT健保から送付された申請書類をもとに、必要書類と申請手順についてご案内しました。あわせて、お客様に代わって以下の支援を行いました。
・申出書の作成
・会社資料の収集・整備
・申請期限に間に合うよう提出手続きのサポート
③加入後の支援
組合の審査後、関東信越厚生局の認可が下りれば加入となります。
加入開始月を確認、資格確認書の発行について、お客様にご案内いたしました。
協会けんぽの保険証、資格確認書は社員から回収し、年金機構に返却いたしました。
※加入までは必要書類提出後から約6ヶ月程度かかります。
■ご相談いただいた結果
無事審査が完了し無事加入が認められたお客様は健康保険料も軽減され、社員様からも大変ご好評をいただきました。
チェスナットでは、健康保険組合編入支援も行っております。
従業員の笑顔は、事業の発展につながります。ご興味を持たれましたら、ぜひチェスナットにご相談くださいませ。